ひのきのぼうの沼日記

そう、人生は沼だらけ

十二月大歌舞伎 重戀雪関扉

関の扉は以前見たことあるな~と思ってこのブログを見返してたら、以前幸四郎さんと菊之助さんでの上演を見ていました。
内容はそっち見てください。

傾城墨染実は小町桜の精を坂東玉三郎さんが演じます。


ごめんなさい。
正直に言います。
玉三郎さんの独壇場です。

見ていたときは色々考えていたのですが、見終わったときは玉三郎さんすごいなにつきるなと。
夜の部の妹背山のお三輪もそうでしたが、玉三郎さんが最後に出てきて持って行ったなと。

玉三郎さんの他に、少将宗貞を松也さん、小野小町姫を七之助さん、関兵衛を松緑さんという面々。
松也さんと七之助さんは墨染と絡まないので、二人がいなくなってから出てきて関兵衛との立ち回りになります。
その迫力たるや。
表情・オーラ全てで格が違います。

これは個人的なことですが…
つい先日我が家に新しい双眼鏡がやってきまして、それをお供に今回観劇したんですね。
今までのつかってたものより500倍ぐらい性能いいんじゃないかというやつで。
そしたら表情までよく見える見える。
その双眼鏡のせいか、はたまた自分の目が肥えたせいか、やっぱり玉三郎さんが未だに壮絶な進化を遂げているのか、色んなことがくっきりはっきり浮き彫りになりました。

でもこうやって大先輩と組むことによって、若手がどんどん成長していくんですよね。
勘三郎さん・團十郎さん・三津五郎さんがいなくなって結構ぽっかり穴が開いてしまった世代ですから、その分玉三郎さんが後進の育成に力を入れているのがわかります。
歌六さんも夜の部には出演されていますが、それ以外は若手の座組み。
ついでに演目も難しいものをそろえたなという印象ですしね。

いつかいい意味で玉三郎さんが浮かない、そんな舞台が作り上げられるようになることを期待しています。




~どうでもいいメモ~
亡き人に 思いをはせる 師走かな
思いは背負い 歩みは前に