《11/23:文末に追記しました》
シェルブールの雨傘を見てきた。
もちろん京本さん目当てでチケットを取ったわけだが…
京本さんだけでなく、全キャストの皆さん、お疲れ様です!
いや、ほんと大変!大変な舞台よ!
今まで京本さんはいろんな挑戦をしてきたけど、今回は今までの挑戦とは毛色が違うというか、明らかに新境地への挑戦だったと思う。
事前に映画のワンシーンだけ見ていたので原作の雰囲気と全台詞が歌で構成されているというのは理解していたのだけど、
それが舞台化したとき、想像以上にキャストと客席が試されるミュージカルになっていた。
率直な第一印象としては、日本語訳ミュージカルの限界みたいな舞台だった。
フランス語を日本語訳詞した際どうしても言葉数がギュッとした印象になるのだが、加えてそもそもの原曲の音が細かく繊細なため、本当に歌うだけでも難しいのが素人でもわかる。
それもほぼすべての歌が歌い上げる曲ではなく、サビのない歌で会話劇を繰り広げているようなものなので、母音と子音の扱いを少しでも間違えると台詞が聞き取れなくなる。
キャストにしてみれば一瞬も気を抜けないだろうな…と。
終幕後に「全キャストは楽屋に戻ったら、熱い湯船につかって、このミュージカル関係なく好きな歌を思いっきり自由に歌ってほしい!」って思うぐらいには、客席の私にもこのミュージカルの難しさはしっかり伝わってきた。
お話としては難しくはないけど、正直、感情移入はできなかったかな(笑)
あと歌の力を借りて展開ジェットコースター。
幸せな期間短かったな…。
今までの京本さんの出演作の延長線上で京本さんと朝月さんのラブストーリーを期待している人は覚悟しといてください。
でも、かなり難しい舞台ではあるけど、京本さんがこのミュージカルに挑戦出来て良かったと思う。
京本さんがギイみたいなキャラクターのニンかと言われると多分そうではないのだけど、
王子タイプやヒーロータイプ以外のキャラクターへの挑戦は、今後の選択肢を増やすためにも良いタイミングだと思う。
あと年取ってからこういう形式のミュージカルに初挑戦するのって決心と体力にカロリーを使いそうなので、「若い時の苦労は買ってでもせよ」という言葉があるように今チャレンジ出来て良かったのでは。
ミュージカルとしては異質ではあるけど、楽曲表現としては最高レベルの技術が求められる舞台なのは間違いないので、このステージを経ての次のステップは伸び率がきっと大きいと思う。
もちろん厳しいこと言うけど、この舞台の中でもまだまだ沢山成長できる余地を感じているので、千秋楽まで頑張ってほしい!
しかし、同じグループでいうとジェシーのビートルジュースと、京本さんのシェルブールは正反対。
こんな超絶真逆で正反対な舞台の主演を務めた二人がメインボーカル張っているSixTONESの音楽が、楽しくないわけがないよね。
年明け発売の新アルバムも楽しみだ。
《11/23追記》
2回目を見てきた。
舞台全体が別物だった。
音楽に操られることなく、ドラマの中に音楽があり、全体的に軽やかになってた。
京本さんは発声変えた?のか、声の乗り方が2週間前とは違う。
井上小百合さんも渡部豪太さんも、色んな役を兼務されている皆様も、歌声がめちゃくちゃ進化してた。
春野さんと朝月さんに関してはもう歌が台詞の延長線上にあって、本当に歌が上手い人は話すように歌うというけど、本当に歌と台詞の境目がなくなってた。
一回目見た時は、正直このまま京本さんがこの舞台に飲み込まれてしまうのではと思った。
ごめんなさい。
京本さんのポテンシャルはファンの私が思うより、もっともっと高かったです。
いつの間にか壁を越えて、新しいステージに行っていた。
京本さんの前に沢山のドアがあって、これからも長い道が続いているのがわかって嬉しかった!!
京本さん、これからも応援し続けます!