2019年も終わることだし、観劇日記を見返しながら今年のベストステージを決めようと思います。
とはいってもホームがほぼ歌舞伎ですので、歌舞伎中心のランキングです。
第5位
歌舞伎座 三月大歌舞伎 盛綱陣屋
中村屋から一人挑んだ勘太郎丈のお芝居が涙を誘い、眞秀くんもとてもよかった。
仁左衛門さん始めとして早々たる顔ぶれでお芝居の厚みも素晴らしく、個人的には左團次さんの“受け”の芝居が大好きです。
じっくり堪能させていただいたお芝居でした。
第4位
浅草公会堂 新春浅草歌舞伎 義賢最期・番町皿屋敷
1月の若手公演から2本。
松也さんの義賢最期は若手公演の域を超えていた気がします。
歌舞伎座か新橋に持っていけるレベルだし、先輩方はこの追い上げは怖いだろうな…と。
番町皿屋敷は正直そんなに期待していなかった記憶があるのですが、お菊を演じた種之助丈がとってもよかった!
種之助丈って踊りは上手いという印象はあったのですが、お菊をここまで演じられるのは予想外でした。
第2位
優劣つけがたく同率2位です。
おかしみとかなしみのバランスからの、最後の威力よ。これが三谷幸喜の力か。
役者さんもみなさんも素晴らしいのは言わずもがな、個人的には音楽が神でした。
個人的には古典技術×現代口語は、新作歌舞伎における古典音楽の使い方の一つの集大成だと思っています。
漫画の世界観を見事に昼夜に収め、原作ファンも原作未読の人も楽しめる舞台だったのでは。
菊之助さんがとてもナチュラルにナウシカの清純さを纏われていたのが印象的。
と同時に、菊之助さんのナウシカからは歌舞伎を感じたのがおもしろかった。
「歌舞伎役者が演じれば歌舞伎になる」というのは勘三郎さんの代ぐらいまでだと私は思っているのですが、菊之助さんのナウシカからは歌舞伎を感じ、すごいなと。
第1位
美しいチラシデザインと同様に、愛之助さんと中車さんの悪がスッキリしていて、七之助さんのお岩の清らかさとの対比が美しい。
七之助さんは今年も大車輪の活躍で、吉田屋や先代萩と女形の大役を務められましたが、個人的にはお岩さんが一番かな。
勘三郎さんの魂と玉三郎さんの教えを受け継いではいるけど、中村七之助のお岩だったのがうれしかった。
三役の演じ分けも素晴らしく、京都に行って良かったと大満足でした。
こんぴらもよかったし、先代萩もよかったし…
ランキングに泣く泣く入れられなかった芝居たちごめんよ!
というわけで、最後に特別賞。
特別賞
滝沢歌舞伎ZERO
滝沢歌舞伎ZEROは衝撃でした。
ジャニーズのエンターテインメントの強さを感じました。
デビュー前のSnow Manのステージを拝見できて貴重な体験でしたし、いまではSnowとManの間にスペースが入るということも学習しました!
エリザベートは今まで映像でしか拝見したことのなかった花總まり様のお姿を拝見できて感無量でございました。
花總まり様・井上芳雄・山崎育三郎・京本大我という神キャスティングの日に行けるなんて…
下界の人間が花總まり様のご尊顔を拝することが出来るだけでも幸せだというのに…
来年もいっぱいお芝居見るぞー!と誓いを新たに。
来年の目標はストレートプレイをもっと見に行く!昔は大学も通わずに奨学金で下北沢や渋谷に通いまくったのが懐かしい…