ひのきのぼうの沼日記

そう、人生は沼だらけ

神田de歌舞伎 -そうだ、歌舞伎に行こう!-

私の中でほぼ毎月恒例になってきました、神田de歌舞伎に行ってきました。
先月は行けなかったのでその分楽しんできましたよ。

歌舞伎ソムリエのおくだ健太郎さんと歌舞伎ライターの関亜弓さんが歌舞伎をわかりやすく教えてくれるこのイベント。
今回は三月に歌舞伎座で上演される『菅原伝授手習鑑』がテーマでした。

菅原伝授手習鑑が通しで上演されることはあまりなく、それも歌舞伎座で通して上演されるのは珍しいことです。
一部分を抜き出してよく上演されるのが『寺子屋』という部分。
私も何回か見ました(最近だと源蔵と戸浪を勘九郎さんと七之助さんがやってました)。
そんな上演回数TOPの寺子屋も、今回は普段端折られてることの多い部分(寺入りと言われる場面)がつけられて上演されます。

そんなこんなで珍しい通しでの『菅原伝授手習鑑』ですが、私みたいな初心者の大きな壁、問題はあらすじですよ!
私は昔に書かれた演目など、「ちょっと物語を追えないかも」と思ったらネットの力などを駆使して予習してから歌舞伎を見ます。
本当は予習なしでふらりと楽しめたら一番いいのですが、今のところ私にとってはそれが一番歌舞伎を楽しめる方法なのです。
でも、「調べるほど歌舞伎に興味ない」「調べるのも面倒」「調べても誰が誰かよくわからない」「筋書きとか長いわ…」「イヤホンガイド借りるお金が…」「義太夫何言ってるか聞き取れない」などなど、そんな方々に朗報なのが今回のイベントですよ!

1500円でお茶とお菓子がついて、まったりと『菅原伝授手習鑑』の物語を予習できるわけです!
プライスレス!(☆゚∀゚)

やっぱり見どころを抑えつつ物語を紹介していただけると、見るときに必死にならなくても「おっ此処ね!」となります。
なんと優しいのでしょう。
今回はイベントをちょっとポップに、初心者にさらに優しくリニューアルしたらしく、あらすじを四コマ漫画にして紹介してくれたり、人物相関図なんかも使って説明してくれてわかりやすかったです。


っていうか、人物相関図!


歌舞伎の筋書きにあらすじはつらつら書かれるけど人物相関図ってないですよね!
歌舞伎って結構伏線みたいなのが絡み合ってて相関図にするのは難しいかもしれないけど、いいですよ相関図!
なんで松竹さん、筋書きに相関図を入れないんだろう?
似顔絵付相関図とか絶対見やすいし良いと思うんだけどな。


今回個人的に面白かったのが、おくださん見解の『武部源蔵、竹担当説』です。
『菅原伝授手習鑑』には梅王丸・松王丸・桜丸という三つ子が出てくるのですが、その名前がなぜ縁起のいい松竹梅じゃないのかという話になって。
おくださんは重要な登場人物の一人・武部源蔵が竹担当で、本当は武部は竹部じゃないのかという説を考えているそうです。
確かに、自分もなんで松竹梅でまとめてないのか不思議に思っていました。
この説、一理ある気がする!


というわけで『菅原伝授手習鑑』についてひとつまた詳しくなれました。
やっぱり誰かに教えてもらう、誰かと一緒に知るって、するりと呑み込めていいですね。

ちなみに4月の神田de歌舞伎はにゃんと!
松竹株式会社常務取締役の武中雅人さんをお迎えして、新しい歌舞伎座の開発裏話を聞けるらしいです!
凄い人きたー(・∀・)
超超超貴重!
絶対行きます。





~どうでもいいメモ~

今年の目標は「義太夫を聞き取れるようになる!」にしようかと思った。
別名「義太夫で寝ない!」とも言える…