ひのきのぼうの沼日記

そう、人生は沼だらけ

Hi美の少年たちを見に行った備忘録

新橋演舞場で行われたHiHi jetsと美少年の『少年たち』を見てきた。

スノストファンでありながら少年たちは未見。

事前に映画を見ておこうかとも思ったが、スノストファンという贔屓目を持ってHi美の舞台に臨むのもどうかと思いまっさらな気持ちで見ることにした。

 

まず客入れの時点でファン層が若いことに驚き気後れする私!

歌舞伎民の私としては、新橋演舞場がこんなに年齢層若めのファンで埋め尽くされているのを初めて見た気がする(笑)

そのせいか「開演5分前ですのでケータイをしまってください」という係員の掛け声も初めて聞いたのだけれど。

 

芝居本編は、ほぼほぼ罪状の自己紹介で終わった気がしなくもない。

初見ではあるけれど「少年院に入れられた少年たちが脱獄する話」程度の情報は知っていた。しかし、ほんとうにそのまんま「少年院に入れられた少年たちが脱獄する話」だとは。

なるべく全員に見せ場のあるキャラクターを振るとなるとしょうがないのかもしれないけれど、舞台として見た時には消化不良のような不完全燃焼さがある。

放火は他と比べて重罪過ぎるとか、カナサシが死んだ動機付けがわかりにくいとか、みんな結局ちゃんと少年院に戻ってきていい子じゃんとか…言いたいことは沢山あるのだが、

それでも事前に『ジャニーズの舞台はストーリーが粗いのが当たり前』とハードルを下げまくって臨んだので、その想定以上には見ごたえのある舞台だった。

内容についてはこういうものだと置いておいて、そうそう、気になった子たちについて記録に残しておこうと思う。

目が足りなかったので全員を十分に観察することが出来なかったことは謝罪する。結果的にメインどころのキャラクターに目が行ってしまったのだが、それでもやはりメインを任される子たちはどこかが違うというのは感じることが出来た。

 

HiHi jets 高橋さん

少クラを見てJr.のセンターで引っ張っていく存在だというのは認識していたが、生で見たら「なるほどね」と納得せざるを得ない、圧倒的なものがあった。

何が飛び抜けて上手いというわけではないのだが、0番が良く似合う。

その才能が生まれ持ったものなのか、場所を与えられて鍛えられ開花したものなのかわからないが、見た感じ器用な天才というイメージはなかったので、おそらく後者の部分が大きいだろうと推察。(多分天才肌は猪狩さんの方)

そんな天然0番の彼がセンターにいても端にいても、変に浮かすことのないHiHi jetsの他4人もすごい。

 

美少年 岩﨑さん

なんと言ったらいいのか、形容しがたい不思議なオーラを持った子だった。

上演中ずっと、「なんだこの子は」とその魅力を言語化しようと考えていたのだが、上手い言葉は今でも見つかっていない。

透明感が唯一無二で、肌の白さは藤田嗣治の絵画を髣髴とさせる、一人だけ輪郭線が無いみたい。

芝居やらいろんな面でこれから成長するべきところは沢山あったのだが、この子の底知れない魅力はある意味一番芸能人向きなのかもしれないと思った。

 

美少年 金指さん

若かりし頃の稲垣吾郎さんを思い出す美しさ。

あと役柄も相まってかわいい。声はジブリにいそうなかわいらしさで、ずっとかわいかった。

が、パフォーマンスコーナーになったらゴリゴリの髪型をしてきたので、中身は”漢”って感じの子なのだろうか。そういえば以前少クラでキックボクシングをやっていると言っていた気もする。

そのうちV6の岡田准一さんみたいに突然身体が分厚くなって、お兄ちゃんたちに技をかける未来が目に浮かぶ…

 

少年忍者 川崎星輝さん

看守役で出られていたのですが、深くかぶった看守帽の隙間から見える髪型も相まって、出てくるたびに『ライチ光クラブ』が頭にチラついてツボでした。

 

 

少年たち本編後に、HiHi jetsと美少年、それぞれ一曲ずつ持ち歌を披露していたのだけれど、そのパフォーマンスも気迫があふれていてとても良かった。

 

HiHiの楽曲はタイトルを存じ上げないが、誰がセンターに躍り出ても形になるパフォーマンスでとても個のタレント性がしっかりしているなと感じた。

嵐ファンが聞いたら怒るのかもしれないが、個の強さという点では嵐に近いものを感じた。

 

美少年は、まさかのあのテリヤキソング、『Super Boys』を生で聞ける日が来るとは思ってもいなかった。

少クラで聞いてからこの曲の中毒にやられた人間なので、今この文章を書いているときも耳の奥で「スーパーボーイ!スーパーボーイ!」と鳴っている…。

初めてテレビで見たときはパフォーマンスより曲のトンチキさが目立っていたが、成長した彼らはこの難しい楽曲をトンチキを感じさせないぐらいかっこよく自分たちのものにしていた。

少年たち本編後もカナサシが死んだ意味などを考えたりしていたのだが、この曲が細かいこと気にすんな!と全部かっさらっていってくれた。マジでありがとうのFireである。

 

 

 

 

 

 

で、ここまでは感想ということで、

ここから下は自分の中で咀嚼し吸収できなかったことについて書き記しておこうと思う。

 

桶ダンスについてだ。

 

桶ダンス、これはいったいどこの誰の需要なのだろうか。

いつの時代まで桶ダンスを続けるつもりなのだろうか。

 

もちろん桶ダンスという演出自体が悪いとは思わない。

ただ全員20代過ぎたデビュー組が桶ダンスを踊るのと、未成年も含まれた育成組であるジュニアが踊るのとでは意味が違う。

今回は【未成年も含まれた育成組であるジュニアが踊る桶ダンス】だ。

 

嫌悪感とはいかないまでも心にざらついたものが残ったのは、

私はフェミニスト的な人間でもないので、どちらかというと30代に突入して芽生えた親心から来る感情だとは思う。

 

ジャニーさんが遺したものを受け継いでいくという気概は結構だが、伝統とは、継承すべきところは継承しつつ、少しずつ形を変えて時代に適応していくことで永らえるものだと思う。

 

あとシンプルに今後もし少年たちを海外に持っていきたいと考えたときに、

桶ダンスは議論になると思うので、それまでには本当にどうにかした方がいい。

 

ちなみにライブに表れる水着Jr.。

あれは年齢的にもアウト。即廃止にするべきだと思う。

 

 

今後こういった部分にジャニーズ事務所が、どうメスを入れていくのか関心を持って見守っていきたいし、

個人的にはJr.の裸問題が解決しCD発売と同時に音楽配信が解禁される時が来たら、その時初めて「ジャニーズも変わったな~」と感じると思う。