虎者NINJAPAN2021~ショーで生きる7人~
11月12日放送の少年倶楽部でTravis JapanとIMPACTorsが『千年メドレー』をパフォーマンスしていましたね。
実は一週間ほど前に新橋演舞場に、その千年メドレーも披露している『虎者NINJAPAN2021』を見に行きました。
感想を書こう書こうと思いつつ…自分の中での評価が難しい舞台だったので書くべきか悩んでいましたが、少クラのパフォーマンスを見てやはり書こう、書きたいと思った次第で筆を執ります。
虎者は去年の配信も運良く当たり、ギガオーバーで最悪な状況ながらなんとか見れたので内容は予習済み。ただ舞台全体、あんまり印象に残っていない…当時の日記を読み返してみてもあんまり覚えてない…(ゴメンナサイ)
ということで、ほぼ初虎者な気分で、初ナマTravis Japanを拝見しました。
虎者は一幕目がお芝居『虎者』、二幕目がショータイムという作り。
一幕目のお芝居については、「ジャニーズ舞台だな」というのが正直なところ。
ストーリーは、怒涛の展開で考えるな感じろ!です。
そういう意味ではめっちゃ傾いて(カブイテ)いるので、滝沢歌舞伎より歌舞伎っぽいとも言えます。
あとシアターGロッソで見たヒーローショーに雰囲気が近いかも。
トランポリンは生でこそ体感できる迫力があり一見の価値ありです。
トランポリンコーナーみたいに区切られていたので、もう少しお芝居の中心に寄せて行けると自然に見れるかもしれないですね。
またお芝居ではIMPACTorsのセンスが光っていたイメージ。
滝沢歌舞伎といい虎者といい、佐藤新くんは単独行動をさせられがち(笑)
と、一幕目に関しては色々と言いたいことはあるけど、内容について触れることになるのでこれ以上は書きません。
語りたいのが、二幕目のショータイムです。
正直、このショータイムだけでチケット代の元は取れます。いや、チケット代の倍出してもいい。
ジャニーズの舞台は滝沢歌舞伎ZERO・少年たち・虎者と見てきましたが、ショータイムだけの充実度とクオリティは虎者が群を抜いていました。
滝沢歌舞伎は腹筋太鼓や歌舞伎があり純粋な歌とダンスは少ないし、少年たちもショータイムがそこまで長くなかった気もするので、一概に比較できませんが…。歌とダンスのショーを楽しむという点では、虎者が一番なのではないでしょうか。
彼らはアイドルなので、きっとファンを楽しませるライブはお手の物でしょう。
でもライブではなくショーをここまで観せられるグループだったのかと本当に驚きました。
映像でも上手いのは十分伝わってきていましたが、その印象以上にここまでのパフォーマンス力を持っているグループだったとは。
どのアーティストも生に勝るものはないと思いますが、
Travis Japanは特にナマで見てこそ生きるアーティストだと思います。
もちろんテレビもテレビで素晴らしいです。
しかし文明の利器カメラによって繊細な表情や普段見えないアングルからの映像を見ることはできますが、Travis Japanのパフォーマンスは肉眼で俯瞰で見ることによってこそ輝くのではないでしょうか。
個々の意識まで一糸乱れぬダンスはとても幾何学的で、しかし少しだけ視点を絞るとそれぞれのカラーがしっかりあって、万華鏡を覗いているよう。
各曲の演出も、歌の世界観は大事にしながらTravis Japanのパフォーマンスを殺さないもので素晴らしかった。
本当にアイドルのレベルではない、ミュージカルや宝塚のレビューに近い印象です。
コロコロ視点が変わるカメラにはこのパフォーマンスは追いきれないと思います。大雑把とフォーカスを行き来できる人間の目って素晴らしい。
そんな素晴らしいショータイムで、IMPACTors含め全員素晴らしかったのですが、一番目が行ったのが松田元太くん。
ファンの方々ゴメンナサイ。
正直今までテレビで拝見してて特段目が行くということはなかったのですが、この子はすごい。
終演後にも思わずつぶやいたほど↓
初ナマTravisJapanを見てまいりました。色々すごかった。とりあえず松田元太くんの踊りは何故あんなにクセなく丁寧で美しいの。クラシックっていうかミュージカル俳優さんみたい。幼少期から習ってたわけじゃないよね。逆に習ってないからクセがないのか。映像や静止画より何倍も魅力的に映りました。
— ひのきのぼう@こまめ (@cjy_hinokinobo) November 7, 2021
入所前にダンス経験がないからか踊りにクセがなく、しかし動きは固くなくしなやか。
とくに手の角度や足の振り上げる速度・角度・強さが丁寧で、背筋か体幹がしっかりしているのか舞台パフォーマンスに相応しい立ち姿。
私は元祖千年メドレーを見てはいないけど、おそらく基本に一番近い踊りをしているのではないかと推察できます。
彼自身、振り入れの際などの踊りを見る目がいいのではないでしょうか。
千年メドレーのようなクラシカルなダンスにおいては、実はジュニアの中でもトップレベルに上手いんじゃないかな…。
センターの宮近海斗くんとのパフォーマンスとの比較も楽しい。
彼が裏センターとしてもう少し前に出てきたら、Travis Japanのパフォーマンスはさらに色んな表情が出てくるのではとも思います。
テレビを見ているとやんちゃなイメージがあったので、めちゃくちゃ真面目に誠実にパフォーマンスする子だったんだ…と新しい発見でした。
もう一人、私の印象に残ったのが川島如恵留くん。
ダンスもアクロバットも素晴らしかったのですが、印象的なのが視線。
彼のパフォーマンスって背景に大階段が見えるじゃないですか。(褒めてる)
その要因のひとつが視線だとわかりました。
彼ってめちゃくちゃ上の方の席まで視線を配るんですね。
むしろ新橋演舞場の3階よりさらに遠くまで見えてるんじゃないかってぐらいの、演舞場のキャパを超える視線。
奥の一人まで逃さないというパフォーマーとしての矜持みたいなものを感じました。
そしてそして、ショータイムからのエンディングがとてもよかった!
Travis Japanのパフォーマンスの延長で客席も自然と参加出来て、最後みんなでフィナーレを迎えるという流れがとても気持ちよく、個人的には今まで拝見したジャニーズ舞台で一番美しいエンディングだと感じました。
あの演出と、そこまで客席の空気を誘導するTravis Japanのパフォーマンス力に大きな拍手。
あとはファンの方々としてはここからデビューに繋げてほしいし、繋がってほしいですよね。
ショーのレベルで言ったらジュニアの域超えてますもんね。
逆に言うと、
どこまでテレビや画面を通して伝わるパフォーマンスができるか。
シンクロダンスには邪魔になるカメラ演出をプラスに作用させるパフォーマンスができるか。
そのあたりが今後のTravis Japanの課題なのかもしれません。
でも最近の少クラのパフォーマンスや千年メドレーを見て、その課題が少しずつ解決していく気配がしています。
だからこそこうやって感想を書かせていただこうと思ったんです。
Travis Japanの努力の結晶が実を結びますように。
そして一人でも多くの方にTravis Japanのショーを見てもらいたいと思います。
ps.
終演後すぐにしたこと…
ぼっちの私が唯一リアルでジャニーズ話出来る山P推しの先輩に「ハセジュン踊ってました」とラインしました。
あと松田リマちゃんかわいかったー。