なにわ男子デビューおめでとうございます!!!
Mステで『初心LOVE』のパフォーマンスは、キラキラまぶしいっ…!
まさにアイドルのデビュー曲って感じだな~と、おばちゃん思わず目尻が下がりました。
実のところ、私、アイドルのキラキララブソングって苦手なんです。
聞いててこっぱずかしくなって、身体が痒くなる感じがどうも性に合わず。
なのでジャニーズの最高デビュー曲として名高いKing&Prince『シンデレラガール』の発売当初も、外野から眺めておりましたが魅力がわからず…。
なによりデビュー当初は歌える曲だけど、こんなキラキラの歌詞は30代、40代になったら歌えないでしょと思っていました。
ですが最近、むず痒さより「あらあら微笑ましいわね」という親心?が芽吹き始めて、キラキララブソングに対する抵抗感が少なくなってきたんです。
『シンデレラガール』も落ち着いて聞けるようになり……
初めて『シンデレラガール』の凄さを理解しました。
まず私が大きく誤解していたところ。
【メンバー自身が持つアイドル性】と【王子様衣装】と【門限の描写】によって、
10代、いって20代前半ぐらいの恋愛を歌った曲だと思っていました。
だけど、読み込むとそんなこともなく、
そもそも”恋愛の年齢”や”恋愛の回数”を限定していないんです。
【門限の描写】を中心に見ると若い二人の現在進行形の様子なのかなと想像もできますが、サビを中心に見ると門限に厳しかった頃を振り返っているようにも受け取れる。
そのうえで一番すごいのが「いつになっても 幾つになっても」ですよ!
男性からすると、ふたりの関係性や恋心が深くないとまずこの言葉は浮かんでこない。
女性からすると、それこそ幾つになっても相手には王子様でいてほしい。
”恋愛の年齢”や”恋愛の回数”に左右されないこのフレーズの威力たるや…!
このフレーズがあるとなしでは全然違う。
このフレーズ一つで、この曲のターゲット層が広がるというか、この曲で妄想できる人の幅が広がると思います。
そう考えると、『シンデレラガール』はただのキラキララブソングでなく、むしろ福山雅治『家族になろうよ』に近いのではとも思えてきました。
だからキンプリが歌えば若者のラブソングに聞こえるし、大型音楽番組でV6が歌えば40代のラブソングに聞こえる。
いつかキンプリが王子様衣装を脱ぐときが来ても、その時のキンプリに歌詞が近づいていく、めちゃくちゃ賞味期限が長いライブソング。
それこそおじいちゃんおばあちゃんが縁側でも聞けるラブソングですよ。
そんなある意味普遍的なラブソングを、己のアイドル性でキラキララブソングに昇華させたキンプリがすごいわ…。
アイドルだけど、ジャニーズのデビュー曲にラブソングが少ない理由のひとつに、ラブソングゆえに発生する賞味期限があると思います。
その点を、年齢問わず向こう100年戦える『シンデレラガール』は初めてクリアしたのではないでしょうか。
(ちなみに「KinKi Kidsの『硝子の少年』はどうなんだよ!ラブソングじゃないのかよ!」と思われる方もいるかもしれませんが、私は『硝子の少年』はもはや抒情歌に近い類だと思っています…)
さて、そんな『シンデレラガール』以来のジャニーズデビューラブソング『初心LOVE』です。
シチュエーションやターゲットは『シンデレラガール』より若く感じます。
そして現在進行形の恋愛模様のようです。
正直、一番難しいところ突いてきた来た気がします!
なにわ男子が歳を重ねたときに、この曲をデビュー曲としてでなくひとつのラブソングとしてどうパフォーマンスしていくのか。
その時までおばちゃんは無事に元気にアイドルを応援できているのか。
乞うご期待です。