ひのきのぼうの沼日記

そう、人生は沼だらけ

滝沢歌舞伎ZEROの円盤が手に入らない問題から感じた“推し事”疲れについて

大好きなモノやアーティストへの“推し事”をやめるきっかけには大きく2つあると思う。

「嫌いになったからやめる」

「疲れたからやめる」

だ。

 

「嫌いになったからやめる」は単純明快。

自分の気持ちにも踏ん切りがついているし、未練もなく推し事をやめることができる。

 

一方「疲れたからやめる」には、正しくは頭に「大好きだけど」がつく。

「大好きだけど疲れたからやめる」

こちらは自分の気持ちに踏ん切りもついておらず、本当はこれからもずっと推していきたいという気持ちはある。

だけど心と体がついていかなくなる。

結果、推し事を辞めざるを得なくなり、

テレビに出ていればチェックするけれど、お金は落とさないようなファンになる。

※このブログでの“推し事”とは「お金を落とす活動」と定義する

 

 

ファンは何に疲れるか。

 

供給が多すぎてお財布が回らなくなると疲れる。

これはファン一人一人の事情があるので、売り手側にはどうすることもできない問題だ。

 

もうひとつ、需要に対して供給があまりにも少ないと疲れる。

これは売り手側に改善することが可能な疲れだ。

 

今まさに、Snow Manファンの私は後者の理由で疲れている。

 

滝沢歌舞伎ZEROの初回限定版と通常版(初回仕様)の予約がまったく出来ない。※7/7時点

(発売延期前に予約していたのに用意できないとかで散々…涙)

尋ねたところ、予約でいっぱいで発売当日に店舗に並ばないお店も多い。

ネットで調べ、店舗に電話していくうちに、私の心は疲弊していく。

 

Snow Manが大好きだ。

大好きが故に、推し事に疲れていくという事実が辛い。

こんな精神状態で推し事を続けることがSnow Manに申し訳ない。

 

生産数をコントロールし、在庫を残さないように売り切るのは立派な販売戦略だ。

私もそういった業界にいるからわかる。

ただ、今回の滝沢歌舞伎ZEROの円盤に関してはあまりにも戦略が不親切ではないか。

 

彼らはデビューしたてのグループだ。

ファンが増えていく過程であり、発売延期期間のファンの増加率など加味すれば、

当初の発売日で設定していた生産数では足りないことはわかるはず。

(FC会員数とかデータもってるのでわかるはず)

また彼らの初の冠舞台の映像化ということで、ライトユーザーの購入も多いことは予想できる。

 

それなのに、発売日決定の時点でほとんどのネットショップ・実店舗は受付終了。

これではそもそもライトユーザーに届かない。

舞台裏が見たいというライトユーザーはこれで離れていく可能性がある。

尚、一度離れたライトユーザーはいろんなところを回遊しているので、戻ってきてくれるまで時間がかかることもある。

これはまずい。

 

そしてもちろん発売延期期間や最近“推し事”を始めたファンにも届かない。

探して探して、定価以上で譲りますツイートにイライラして、探して探して…

疲れて限界が来る。

心身が限界になると、

好き度数が劣るコンテンツだとしても、需要と供給が釣り合っているほうに気持ちは流れていく。

これもまずい。

 

そう。

今のままではいいことがない。

完売という箔がつくとか、希少価値があがるとか、そういうメリットはあるかもしれないが、

ファンにとっていいことがない。

 

だから私は事務所に、以下の提言したい。

 

初回生産限定版と通常版(初回仕様)の生産期間の見直し

今回は新型コロナによる発売延期という特別な事情をふまえ、初回限定版と通常版の初回仕様の生産期間を延ばしてほしい。

新型コロナの影響で生産ラインの確保が難しいのであれば、公式ショップで予約限定生産にし「発送までに時間はかかるが」という条件付きでも良い。

ただ、こっそりぬるっと実行されると、「ここのオンラインショップで一瞬復活したのになんだったんだ!」みたいになるので、その旨は公式サイトできちんとアナウンスすること。

 

 

私はまだ、

ライブグッズが完売したとか、

ジャニーズショップで公式グッズが完売したとか、は我慢できる。

言い方は悪いが小さな市場だから。

しかしデビュー組の一番の主戦場であるCDやライブDVDの類が、このように明らかな需要と供給のミスマッチを引き起こしている事態は由々しき問題だと思う。

カレンダー騒動のようなことを主戦場で起こしてはならない。

 

ジャニーズ事務所Snow Manのマネジメント戦略を担っているスタッフさん。

ファンは“推し事”で疲れることは好きです。

でもそれは「ライブで体力使った!」「雑誌もいっぱい出てるから買うの大変!」とか気持ち良い疲れが好きなのです。

需要に心が削られるだけの疲れは、私たちにとって辛いだけです。

辛いことからは逃げてしまうのは人間の本能です。

 

だからおねがいします。

私はまだSnow Manを好きでいたいのです。

健康的に応援したいのです。

好きだけどもう…にはなりたくないのです。

 

おねがいします。

私を離さないで。

(どこのドラマだよ)