ひのきのぼうの沼日記

そう、人生は沼だらけ

キャラクターのつかみ方

少し前になりますが、レッスンで面白い話を聞きました。

台本を読むときに、どう役をつかんでいくか。
役作りっていうんでしょうか。
役者をやっている方はどういう方法で、その役を台本から切り出していますか?

「そんなもん、人それぞれだろうが」と言われたらそれまでなのですが…

先日聞いた話では、役作りの方法は大まかに三パターンに分類されるそうです。


1.感情型

「あっ、この役のこの気持ち、めっちゃわかる~!」
このタイプは、役と共感できる部分を見つけ、共通点・接点からキャラクターをつかんでいきます。


2.頭脳型

「えーっと、この台詞の後にこの表情。ってことは、こういう気持ちか」
このタイプは、台本を解析し、自分の経験や今まで見てきたお芝居などからそこに相応しい表現をあてはめていきます。


3.本能型

「これが台本ですね。やってみます!」
このタイプは、とにかく深いこと考えずに動きます。
野性的っていうんでしょうか?(笑



そしてこの三つの型。
それぞれが絶妙な関係性を持っています。


感情型は、頭脳型のように解析するのが苦手。
頭脳型は、本能型のように瞬発力でやるのが苦手。
本能型は、感情型のように共感できる部分から深めるのが苦手。

と、感情型→頭脳型→本能型→感情型…のように苦手の矢印が描けるのです。


逆に、感情型→本能型→頭脳型→感情型…というのは、自分とは違うアプローチの方法として実践しやすい型とのこと。

感情型は、本能型のようにパッと考えずに。
本能型は、頭脳型のように少し台本と睨めっこして。
頭脳型は、感情型のように自分の感情と重なる部分を大事に。




こうやって分類すると、確かに当たっているなと納得でした。



ちなみに自分は、頭脳型。
頭脳型の自分の今までの経験からいうと…

本能型はパワータイプってイメージ。
エネルギーが大きい人が多いと思います。
また、深く考えてないのに、パッとやってそれが正解に近いんですよね。
深く考えすぎないのが良いんでしょうね。

感情型はナチュラル。
自分と役の接点から攻めていくからか、とっても自然な演技をしている気がします。

頭脳型は、最初めちゃくちゃウンウン唸ってます(笑
でも台本と向き合う時間は一番長いかも。
そこが欠点でもあり、反面長丁場の稽古なんかでは重宝するタイプ?


本能型羨ましいっす!(☆゚∀゚)



でもキャラクターの深め方は十人十色。

皆さんも自分に合った方法で、いろんな役と出会っていけるといいですね。
その際に、この方法論みたいなものが参考になったら幸いです。