ひのきのぼうの沼日記

そう、人生は沼だらけ

八月納涼歌舞伎 信州川中島合戦・輝虎配膳

八月納涼歌舞伎、第2部の一本目は『信州川中島合戦 輝虎配膳』です。

近松門左衛門作『信州川中島合戦』の三段目にあたるところです。



the歌舞伎といいますか、歌舞伎の型が楽しめる演目です。
あまりあらすじにこだわらなくても楽しめます。


ですが、簡単にあらすじを…

武田信玄vs長尾輝虎の世。
輝虎は武田軍の軍師・山本勘助を引き抜こうと画策。
ちょうど家老の直江山城守の嫁・唐衣は、勘助の妹なので利用。
勘助の母の越路と勘助の妻のお勝を呼び寄せる。
そして、あれこれもてなすが見向きもしない越路。
勘助目当てということがばれてました。
なんだこんだで、輝虎の持ってきた膳を足蹴にする越路。
キレる輝虎。
止める直江山城守。
謝らない越路。
口の不自由なお勝は箏を弾いて無礼を詫び、何とかその場を収める。
で、越路とお勝は帰っていきましたとさ。





3部を見ていないのでアレですけど、多分八月納涼歌舞伎で一番歌舞伎らしいんじゃないのかな?
歌舞伎を普段見ない方が想像する歌舞伎の演目ってきっとこういうのだと思います。




輝虎・橋之助さん
直江山城守・彌十郎さん
唐衣・児太郎さん
越路・萬次郎さん
お勝・扇雀さん



面子が強い!
児太郎さんはまだお若いですが、後の四人が強いです。
絵面に迫力があります。
勝てそうにないです(別に戦いませんが



橋之助さんと彌十郎さんとか、一人ずつでも揺るがないのに、二人そろったら大木ですよ。
直江山城守は間に入ってはくれましたけど、敵方にこの二人並んでたらちびるわ。

しかし。
そこに一人、対抗する萬次郎さん演じる越路の気品と胆のでかさ。
すごいです。
難しい役だといわれているのがよくわかります。

そして姑をかばう、お勝の必死さ、強さ。
扇雀さんが力強く、しかし一歩引いて演じています。
いい嫁さんですね。










しかし、ふと想像してしまったんです。


最近、平日午前中の『ノンストップ!』っていう番組で、嫁姑問題ばかり見聞きしているせいか。




もしこれが現代だったら。




絶対、姑も嫁も、ノンストップにメール送ってそうw

ティータイムライブせきららスタジオにw




お勝「先日、義理の妹の嫁ぎ先に行った時、こういうことがありました。あの時は死ぬかと思いました。正直困っています」

越路「先日、娘の嫁ぎ先に行った時、嫁のとっさの行動で難を逃れたました。感謝はしているのですが、なんだか釈然としません」





みたいにwww




歌舞伎って、こういう想像もできるのが楽しいんですよね。






おバカな想像でごめんなさい。







どーでもいいメモ↓
児太郎さんはこの面子に囲まれて、どのような気分だったのか…