ひのきのぼうの沼日記

そう、人生は沼だらけ

八月納涼歌舞伎 龍虎

八月納涼歌舞伎、第1部二本目は『龍虎』

龍(中村獅童)と虎(坂東巳之助)による舞踊です。



龍と虎が戦います。



見ているこっちまで疲れてくる、ハードな踊りです。
私は日本舞踊とかやったことないですけど、見てわかります。
これは疲れるって!


ほぼ休みなく、ずっと踊ります。
毛振り、めちゃくちゃやってます。
衣装に仕掛けも多く、コロコロ衣装が変わります。
変わってる間も毛振りしてるっていうハードさ。
体力勝負ですね。


獅童さんはオーラがあります。
他の演目でもそうですが、出てきてすぐに「獅童さんだ!」とわかります。
勿論、映画や現代劇など歌舞伎でない獅童さんに触れることが多いので、その分身近に感じるといいますか、容姿のインプットが鮮明になされてるというのもあると思います。
でも獅童さんの場合、歌舞伎作品と歌舞伎でない作品の垣根が低いというか…
うまく言えないんですけど、オーラがとても自然で、尚且つ輪郭がはっきりしているんです。
中村獅童』という人間がきっちり固まっている気がします。
そういう部分が龍の存在感につながっていくんじゃないかと思います。

巳之助さんは踊りが上手い。
お父さんが三津五郎さんですし、若いですし、元気あふれてますよね。
躍動感がすごいです。
特に虎の足さばき。
足さばきの速さはちょっと信じられない速さでした。
歌舞伎役者さんはみなさん驚異的な運動能力を持ってますが、その中でも運動神経いいんじゃないでしょうか?
私が見てて運動神経いいなと思う歌舞伎役者さんは勘九郎さんなんですが、勘九郎さんと同じようなバネとキレを感じました。
お父様は踊りの名手ですからね、これからも応援しています。




この演目。
もう一つの見どころ、聞きどころ(?)は義太夫の大合奏です。

スケールが大きいです!
龍虎のスケールを義太夫がすべて表現していると言っても過言ではありません。



たぶん、個人的に、今まで見た舞踊劇の演奏の中で3本指に入るぐらい好きかも…



めっちゃ心地いいです。







どーでもいいメモ↓
いまじナイト行ったからか、巳之助さんが舞台に立ってると「おおっ、ちゃんと歌舞伎役者さんやってる」と思ってしまいました。
ごめんなさい。