ひのきのぼうの沼日記

そう、人生は沼だらけ

はじめて東京競馬場に行ったらJRAの企業努力に感動した件

競馬を始めて1年経った。

G1や重賞しか馬券は買わないしレースもテレビで見ることができるので競馬場に足を運んだことはない。

お馬さんが好きだし、競馬も好きだけど、競馬場に行かなくても競馬が出来る環境に満足していた。

そのうちに推し馬が出来た。

彼の名前は『ノーブルマーズ』。

在宅からエールを送ることで満足していたのが直に会いたくなった。

テレビで見ていたアイドルや芸能人に会いたくなって現場に足を運んでしまうのと同様の現象。これが真の“アイドルホース”というやつか…

栗東(関西)の子なので、東京に来てくれるチャンスを逃したくないと思いながらそのチャンスを今まで何度か不意にしてきた。

それはなぜか。

競馬場に行く勇気がなかったのだ。

 

私の中の競馬場のイメージ、3K。

K:くらい

K:きたない

K:こわい

 

薄暗い中、馬券や競馬新聞がそこらじゅうに転がってて、怖いおじさんが煙草スパスパしながらヤジを飛ばしているという…勝手に作り上げた「ギャンブル」の負のイメージである。

(実は私の生活圏にはとある公営競技の競技場があり、そこの周辺はあまり雰囲気がよろしくなかったのでそのイメージがどうしてもある)

 

しかし今回東京競馬場に足を運び、3Kイメージはがらりと変わった。

あかるい・きれい・こわくない。

開場の隅々にJRAの企業努力を感じる素敵な空間だった。

 

 

 

 

1.トイレ・ゴミ箱を探さないで済む

 

トイレの数が十分に確保されており、「どっかにトイレないかな」と周囲を見渡せば“トイレはこちらマーク”がすぐ目に入る。

女性トイレしかわからないが、数も十分あり、なにより綺麗。

男性客が多いから女性トイレは数も少なくて探すことになるのかな…と思っていたのだが、その心配はなかった。

同様にゴミ箱も四方八方に完備。

綺麗な会場は一朝一夕にはならず。

清掃員の方もご苦労様です。

 

2.ビギナーズセミナーがある

 

今まで馬券はネットで購入していたのでマークカードを使ったことがないし、発売機の使い方もわからないし…

という不安てんこもりな私にやさしい初心者講座が開かれていたのでこれは受講しない手はない。

開催日であれば一日に何回か開かれているようで好きな時間に予約なしで受講できるようだ。(詳しい情報はJRA「ビギナーズセミナー」へ)

私は体験コースを受講。

まさかの受講者ひとりでマンツーマンだったのは想定外だったが…

座学では自分の弱い部分である馬券の買い方や競馬新聞の見方を学び、実際にパドックまで行き馬の見方、また馬券の買い方、レース観戦まで一通り体験。

なにからどこから見ればいいかわからないビギナーさんにはとっても良い経験になると思う。お土産で私はペンをもらった。

また自動発売機にはビギナー優先の自動発売機もあるので、「玄人さんにタラタラしてんじゃねえよって舌打ちされないかな…」と不安でも大丈夫。

 

3.UMAJOスポットがある

 

馬券の買い方を覚えると、気づけばパドックとターフビジョン間の往復ループにハマっていた自分。

お財布への感覚がマヒしてきたときに避難場所になってくれたのがUMAJOスポット!

ありがとうUMAJOスポット。

女性専用休憩所で、明るいゆったりとしたスペースで一時間、ドリンク一杯サービス付きで脳と足を休めることが出来た。

UMAJOスポット限定スイーツや雑貨もあり、また時間によってはプチ講座も開催されているよう。

インスタ映えな撮影スポットもあり、まさにシャレオツ。

そして是非見てほしいのがテーブルに置かれたジョッキープロフィール。

アイドルかと思うぐらい女性客意識したかっこいい写真に直筆メッセージに…いや、ほんとこれ読んで!

こっちが恥ずかしくなるぐらいニヤニヤできる。

多分友達と行ったらこのプロフィールで1時間は軽くトークできる。

男性ジョッキーにまじって藤田菜七子ジョッキーもいるのが尚良し。

競馬場に渋谷にいそうなおしゃれな女性が多いのは本当に驚いたな…

 

4.子供が多い

 

女性客以上に、子供連れの姿が多いことに驚いた。

隣接する日吉が丘公園で遊ぶ子供の数に驚いた。

乗馬センターではお馬さんとのふれあいも体験できるし、体験乗馬も開かれていて、

近くの芝生ではビニールシートを広げている子供連れもたくさんいた。

日本の少子化が嘘みたいな空間が、競馬場と境目なくあるのだ。

ベビーカーも珍しくないし、肩車で競馬を見る父子の姿もあった。

小さい子たちがもう少し大きくなったら競馬博物館で歴史を学ぶのもいいかもしれない。

公営競技の10年,20年後を見据えた計画を見た気がした。

 

 

競馬は紳士淑女のスポーツであり、

まさに東京競馬場は老若男女が楽しめる空間だった。

心の底から自分の目で見て、自分の足で立ってみて良かったと思える空間だった。

あのオリエンタルランドかと思うほどかわいい入り口を抜けて目に飛び込んできた、芝の広さ、ターフビジョンの大きさ、スタンド席の高さ…

涙が出た。

テレビでは絶対に伝わらない、行かなければ知ることのできなかった風景だった。

 

おそらく競馬場の空気を味わったことによって今後の馬券の買い方は…変わらないだろう。

馬券に響くほどの知識はまだ持ち合わせていない。今後も勉強だ。

だけれど、なんとなくほんの少しだけ背筋を正して馬券を買いそうになる気がする。

 

 

そうそう。

ノーブルマーズはむっちゃくちゃかわいかったよ。