ジャケットに写る主人公の女の子が可愛くて借りてみました。
レンタルショップで以前見た『パンズ・ラビリンス』の隣に置いてありました。
その時の私の葛藤…
「パンズ・ラビリンスみたいに見終わった後にどっしり来るのかしら…」
「いや、この可愛い女の子が主人公だから大丈夫だよね」
「タイトルだって、ハクナマタタみたいな魔法の言葉っぽくって楽しそうだし!」
みたいな心の変化があってレンタルしました。
内容は…
バスタブ島に暮らす、ハッシュパピーという名前の女の子のお話。
そのまんまですね。
でも、ハクナマタタみたいに楽しくはありません。
環境問題とか、死とか、色々なものが6歳ぐらいの少女の目線から描かれています。
あの年齢の子供の頭の中は、大人では想像がつかないくらいの哲学が渦巻いているようです。
正直、私の思考では追い付けない部分も多々ありました。
でもちゃんと見れたのは、1時間30分という短さと、主人公の女の子のおかげです。
とにかく主人公の女の子がすごい。
アカデミー賞主演女優賞に史上最年少でノミネートされたというのも頷けます。
この演技を見るだけでも価値があります。
純真な眼、野獣のような眼、様々な表情を見せてくれます。
最初と最後はまるで別人のような表情をします。
一瞬「えっキャスト変えた?」と思うぐらいに。
その可愛さとダイナミックさに心射抜かれました。
そしてこの映画のおすすめポイントがもう一つ。
吹き替えです。
ハッシュパピーの声の吹き替えを矢島晶子さんがやっていらっしゃるのですが、すごい。
この映画は、ハッシュパピーのモノローグがものすごい多いです。
台詞よりモノローグのほうが多いと思います。
その表現がとても素敵で…
勉強になるなんて烏滸がましくて言えませんけど憧れます。
是非、吹き替え版でもご視聴ください。