ひのきのぼうの沼日記

そう、人生は沼だらけ

脳内ポイズンベリー

映画『脳内ポイズンベリー』を見ました。
原作を読んでいたのと、あの『キサラギ』の佐藤監督作品だということで見に行きましたよ。

昔大学演劇で『キサラギ』をやったことがありまして(所々の事情で大きな声じゃ言えないんだけど)、まぁ当時の記憶はほぼないんですが、限られた空間での群像劇がめちゃくちゃ面白いんですよね。
それを描くのがとっても上手い監督だという印象はありまして、今作もとても面白かった!
現実シーンと脳内会議シーンが折り重なった作品ですが、やはり特に脳内会議シーンは最高ですね。
神木くんのポジティブは難しい役だと思いまして、やっぱり神木隆之介って役者はすごいと再確認。
そしてひよりちゃん可愛いね。
脳内会議の5人のポジティブ・ネガティブ・衝動・理性・記憶というキャラクター分担がしっかりしているので、役作りとか役のアプローチの勉強にものすごいなります。

主人公の脳内って議論豊かで羨ましいとも思いました。
これ見てたら「自分、考えることを放棄してるなー」と思いましたわ。
だから記憶の蓄積も薄い。
こういうことがあったという記号では覚えているけど、映像では覚えていられない。
もったいないなぁ…

あと月並みだけど、ラストは主人公の言葉に勇気もらいました。
自分を好きになろうと思いました。
見終わった後、外に出たらいつもの空とちょっと違く見えた。
背筋がしゃんとなる感じのラストでよかったです。


最近ピクサーだかディズニーだかのアニメ映画といい、脳内モノが流行ってるのかしらね。
脳内ポイズンベリーはかなり白熱していたけど、そっちの作品はどんな脳内になるのかね。
違いがちょっと気になります。
まぁ個人的には、次は『バケモノの子』を見に行きたいなと思います。



~どうでもいいメモ~
現実パートの男二人は、実際実在したらかなりめんどくさいと思います。